転倒予防について(生活環境)

理学療法士の小野です。

転倒には、様々な要因が関連しています。生活環境を少し見直す事でも、転倒を予防することが出来ますので、紹介させていただきます。

転倒は身近にある出来事ですが、皆様の生活や体に重大な影響を及ぼすきっかけになります。厚生労働省のデータでは、要介護状態になる原因のうち、転倒が全体の約1割を占めています。また、寝たきりになる原因の5~13%を占めています。(厚生労働省 国民生活基礎調査 平成16年より)

転倒の原因には、病気など自分自身の問題と、自宅内の床の状態など環境の問題に分かれます。そのため、生活環境を整えることが大切となります。

下記が転ばない環境作りのポイントとなりますので、参考にしてみてください。

 

安全な住まいの10か条

1.部屋、廊下、階段、玄関の床の上には、なるべく物を置かない

2.よけないと通れない、部屋の中の家具、小物を整理する

3.固定されていない絨毯、マットを取り除くか、ずれたり足を引っかけないように工夫する

4.コード類は壁や床に固定する

5.足元が見えやすいように照明器具を整える

6.よく使うものは、棚やタンスの楽な姿勢で出し入れできる段にしまう

7.家のなかではスリッパを使わずに、なるべく裸足で歩く

8.階段、風呂場、トイレ、玄関、廊下など手すりを付ける

9.浴槽や洗い場の床には滑りにくいマットをひく

10.わからないことがあったら、医療スタッフに相談して、上記のチェックを必ず行う

 

 

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